解答用紙持ち帰った元講師に執行猶予付き有罪判決
九州朝日放送 2022/5/30(月) 20:45配信
勤務していた高校から入試の解答用紙を持ち出し、職員に捜索を余儀なくさせるなど学校の業務を妨害した罪などに問われた元講師の男に30日、執行猶予が付いた有罪判決が言い渡されました。
判決によりますと、佐賀県小城市の浜口達被告(30)は、講師として勤務していた私立・佐賀学園高校で去年10月、生徒が部活動で使うパソコンを盗んだほか、今年1月、入学試験に用いられた国語の解答用紙36枚を自宅に持ち出しました。
30日の判決公判で佐賀地裁の岡崎忠之裁判官は「偽計業務妨害は、講師契約を延長しないことを告げられた事に不満を抱き、校長を困らせてやろうなどと考えた犯行で身勝手」と指摘しました。
一方で「事実を認め反省している」などとして、浜口被告に執行猶予3年をつけた懲役1年6カ月の判決を言い渡しました。
佐賀市の高校で、入学試験の答案用紙がなくなっていた問題で、答案用紙を高校から持ち出した疑いで、この学校の元講師の男が24日、逮捕されました。
偽計業務妨害の疑いで逮捕されたのは、佐賀市の佐賀学園高校の国語の元講師・浜口達容疑者(29)です。
警察によりますと浜口容疑者は1月、高校内に保管されていた入学試験の国語の答案用紙36枚を自宅に持ち出し、高校の業務を妨害した疑いです。
佐賀学園高校によりますと、入試の翌日に答案用紙がなくなっていることが分かり、36人の合否の判定は、数学と英語の得点や中学校の調査書などをもとに行われました。
佐賀学園高校は「一生懸命試験に臨んだ子どもたちに申し訳ない。チェック態勢を強化する」とコメントしています。
浜口容疑者は、「間違いありません」と容疑を認めていて、警察が動機を調べています。
先月行われた佐賀学園高校の入試で受験した36人の採点前の答案用紙を紛失した問題で、9日までに答案用紙が見つかっていたことが分かりました。
佐賀学園によりますと、先月、入学試験の翌日に紛失が発覚した答案用紙が、9日までに警察から見つかったとの連絡があったということです。学校と警察は捜査に支障が出るなどとして詳細な日時や場所は明らかにしていません。佐賀学園では同僚のUSBメモリを盗んだとして、講師の男が今月2日窃盗の疑いで逮捕されていて、警察は捜査の過程で発見したとしています。
学校によりますと、前期入試は先月20日に行われ、93人が受験した唐津会場の同じ部屋で受験した36人の国語の答案用紙がなくなっていました。答案用紙は回収した後、採点前でした。
佐賀市の高校に勤める29歳の講師の男が、学校のパソコンから同僚のUSBメモリを盗んだとして、逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、佐賀市内の高校に勤務する講師・浜口達容疑者です。
浜口容疑者は先月17日、職員が使う共用パソコンに差し込んだままになっていたUSBメモリ1本を盗んだ疑いが持たれています。
このUSBメモリは、同僚の男性職員のものでした。
警察によりますと、校内に設置された防犯カメラの映像などから、浜口容疑者の関与が浮上したということです。
取り調べに対して、浜口容疑者は「盗んでいません」と容疑を否認しています。