生徒送迎に“白バス”運行か 年間4500万円徴収 学校法人と高校幹部を書類送検=静岡県警
静岡放送(SBS) 2022/7/4(月) 16:09配信
国土交通大臣の許可を得ずにバスを運行し、運賃をもらって生徒の送迎をしていたとして、静岡市の学校法人と高校幹部の男性が書類送検されました。
道路運送法違反(有償運送の禁止)の疑いで書類送検されたのは、学校法人静岡理工科大学と同法人が運営する静岡北高校の幹部男性(56)です。
警察によりますと、同法人などは、2021年7月上旬ごろから中旬ごろまでの間、国土交通大臣の許可を受けずに、法人名義のスクールバス計7台で高校生を送迎し、運賃を得ていた、いわゆる「白バス運行」をしていた疑いがもたれています。
2020年、警察に匿名の通報があったことから、捜査を進めていました。この白バス運行により、生徒から年間4500万円を徴収していたといいます。
学校側は、SBSの取材に対し、「生徒から徴収していた運賃は、すべて外部委託の業者に渡していて、自社所有のバスの運行・管理費は持ち出しだったため、法令違反とは思っていなかった」としています。
一方で、「本件を真摯に受け止め、過去の経緯と原因を明らかにしたうえで、信頼回復に全力で取り組んでまいります」とコメントしています。
また、今後は学内に特別調査委員会を立ち上げ、詳しい調査にあたるということです。