「担任は知っていた」「知らせてくれていれば」 中学1年の女子生徒自殺 「いじめ認定」で遺族は
CBCテレビ 2022/7/26(火) 19:01配信
去年3月、名古屋市の中学校に通う1年生の女子生徒が自殺した問題。第三者委員会はきょう、SNSのLINEグループで複数の同級生が女子生徒をからかう内容の投稿をしたことについていじめと認定しました。
(亡くなった女子生徒の母親)
「本当に悔しいし、娘に申し訳ない」
こう話すのは亡くなった女子生徒の母親です。
去年3月、名古屋市内の中学校に通う1年生の女子生徒が「SNSのLINEグループで同級生から誹謗中傷の内容の投稿をされた」と学校に相談した後、自殺しました。
名古屋市の教育委員会は「いじめ防止対策推進法」の「重大事態」にあたると判断。医師や臨床心理士などで構成された第三者委員会が、事実関係や再発防止策などを調査してきました。
(名古屋市教育委員会 坪田知広教育長)
「重く受け止めさせていただきます」
そして7月21日、教育委員会に提出された調査結果では。
(いじめ対策検討会議 山田敦朗会長)
「学年のグループLINEで複数の同級生による、当該生徒をからかう内容のメッセージがあり、これを『いじめ行為』と認定しました」
第三者委員会は、おととし11月にLINEの学年全体のグループで、複数の同級生が女子生徒をからかう内容のメッセージを投稿したことを『いじめ』と認定。
一方、自殺の直接の原因とは断定できないとしました。
また学校の責任については、組織的な『いじめ』かどうか検討しなかった点などを問題と指摘しました。調査結果を受け遺族は…。
(女子生徒の母親)
「あとで聞いたら担任の先生は(いじめ行為を)知っていたと聞いて、学校側が知らせてくれていれば(娘は)生きていたし本当につらい」
今回の調査結果を受け、名古屋市教育委員会は「このような悲しい出来事を二度と繰り返さぬよう、今後のいじめ防止対策に全力で取り組んでまいります」と話しています。