近大医学部の詐欺事件 元講師に有罪判決 大阪地裁「元教授の指示は絶対で従属的立場」

近大医学部の詐欺事件 元講師に有罪判決 大阪地裁「元教授の指示は絶対で従属的立場」
ABCニュース 2022/8/30(火) 21:03配信

 近畿大医学部の法医学教室をめぐる詐欺事件で、司法解剖の費用を大阪府警から詐取したとして、詐欺罪に問われた元講師の男に有罪判決が言い渡されました。

 判決などによりますと、近大医学部法医学教室の講師だった西尾斉被告(67)は、元教授の巽信二被告(68)と共謀し、2015年から約6年にわたって司法解剖にかかる検査を実施したように装い、大阪府警から3700万円あまりをだましとりました。

 大阪地裁は「法医学教室への高い信頼に乗じた犯行で、悪質」とする一方、「巽被告の指示は絶対で、西尾被告は従属的な立場だった」として懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。

 巽被告は、領収書を偽造するなどの手口で、大学や大阪府警から計8000万円以上をだましとった罪に問われていて、裁判が続いています。

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