模造刀盗の元特任教授に1年6月求刑 地裁倉敷支部で初公判

模造刀盗の元特任教授に1年6月求刑 地裁倉敷支部で初公判
山陽新聞  2012/5/11 21:00

 井原市立田中美術館(同市井原町)に展示されていた騎馬像の模造刀を盗んだとして、窃盗罪に問われた福山大の元特任教授溝上恭平被告(65)=福山市日吉台=の初公判が11日、岡山地裁倉敷支部(世森ユキコ裁判官)であり、検察側は懲役1年6月を求刑、弁護側は執行猶予判決を求め、結審した。

 検察側は冒頭陳述で、溝上被告が「部屋(展示室)に誰もいなかったので、今しかチャンスはないと思ってやった。まさか防犯カメラに映っているとは思わなかった」という内容の供述をしたことを明らかにした。

 論告で検察側は「自分のものにしたいという動機は自己中心的で展示にも支障が出た。サンドペーパーで磨いたことで美術品としての価値がなくなった」と指摘。弁護側は「被害弁済のめどは立っており、反省もしている」とした。

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