<広島・高1自殺>野球部でいじめか 部員が証言

<広島・高1自殺>野球部でいじめか 部員が証言
毎日新聞 2014年2月26日(水)22時35分配信

 広島県立総合技術高校(三原市)の野球部に所属する1年の男子生徒(16)が今月24日に自宅で自殺しているのが見つかり、同校は26日、部内でのいじめが自殺につながった可能性があると発表した。生徒がいじめについて両親に訴えていたほか、部員らへの聞き取り調査でも証言を得たという。同校は教諭による調査チームで1、2年の生徒から聞き取りを続け、結果を県教委などに報告する方針。

 同校や関係者によると、24日午前6時20分ごろ、生徒が自宅2階の寝室で首をつっているのを家族が見つけた。生徒は23日夕、両親に「部活をやめたい。部活を休むとロッカーを荒らされて教科書がなくなったり、他の部員に厳しく追及されたりする」と相談していたという。

 同校が24、25日、部員と同級生に実施した聞き取り調査でも、同様の内容で生徒がいじめを受けていたとの証言があった。生徒は21日は部活に参加し、22、23日は体調不良を理由に休んだ。

 記者会見した飯田恵美子校長は「尊い命が失われ、痛恨の極み。一義的には部活に原因があるのではないか」と述べた。県教委は調査チームに外部の人を入れるかどうかを検討している。

 同校では昨年7月と12月、生徒や保護者を対象にいじめに関する記名式アンケートを実施。この生徒を含め生徒全員が「いじめはない」と回答していた。野球部は2011年春のセンバツに出場した実績がある。【高田房二郎、稲生陽】

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