保育士資格がない職員を配置し…認可園に不信感 11人が退職へ 町、補助金720万円を取り消し
沖縄タイムス 2022/11/27(日) 6:42配信
沖縄県北谷町の認可保育園が保育士の配置基準を満たしていない可能性がある問題で、町は25日、「加配保育士」の配置に伴う本年度の補助金720万円の支給を取り消したことを明らかにした。前年度も同額を支給しており、さかのぼって返還請求することを視野に入れる。
加配保育士は、支援が必要な園児に追加で配置される職員を指す。同園では、本来必要な保育士資格を持たない「支援員」が配置されており、支給要件に該当しないと判断した。園には21日に通知した。
町によると、園への不信感から園児2人が退園し、7人が転園を希望している。年内に職員11人が退職予定という。
県と中部広域市町村圏事務組合は10月に園を監査した。職員の配置基準は満たしているとしつつ、時間帯によっては保育士が不足し、安全な保育環境が十分に確保できていないと改善を求めている。
渡久地政志町長は「適正な保育士が配置されていないことを確認した。県などの監査結果には疑問点がある」と述べ、県側に見直しを求める考えを示した。(中部報道部・砂川孫優)