旭川市が独自に目指す「いじめ防止条例」骨子案示される 女子中学生いじめ問題から2年
HTB北海道ニュース 2023/1/31(火) 0:25配信
旭川市でいじめを受けていた女子中学生が凍死してからおよそ2年、旭川市が目指す独自のいじめ防止条例の制定のための会議が開かれ条例の骨子案が示されました。
旭川市は30日、いじめ防止条例の制定にむけた有識者会議を開き、作成中の条例の骨子案について意見を募りました。
この有識者会議は公募で決まった市民や教育関係者や臨床心理士など10人で構成されていて、30日の会議には8人が参加しました。
案には、おととし3月、当時中学2年生の広瀬爽彩さんが凍死したいじめの問題についての第三者委員会の「最終報告書」の結果も反映されています。
ただこの最終報告書は遺族が調査不足を訴えていて教育評論家の尾木直樹さんが委員長を務める再調査委員会が立ち上がっています。
今回示された案には「児童生徒の苦痛を積極的に捉える」などと記載し、いじめの早期発見に取り組むとしています。旭川市は学校や市教委が当時、いじめの重大事態として対処にあたらなかった問題を受けたものだということです。
市は来月中旬から市民に広く条例への意見を募り、7月の施行を目指すということです。