試験監督教諭が解答ヒント、生徒28人全員の結果が無効に…校長「苦渋の決断だった」
読売新聞オンライン 2023/2/20(月) 14:17配信
山梨県立青洲高校(市川三郷町)で実施された「情報技術検定試験」(3級)で教諭が生徒に解答のヒントを伝えた問題で、同校は17日、教諭が試験監督を務めた教室で受験した生徒28人全員の結果を無効にすると決めた。
試験は先月20日に行われ、同校の1年生約60人が2教室に分かれ受験した。男性教諭は、そのうち1教室の試験監督を務め、複数の生徒に口頭でヒントを伝えていた。
同校は、聞き取り調査を進めるとともに、保護者らの意見を聞きながら、対応を検討。教室全体が厳正な試験環境ではなかったと判断した。
小林智校長は、「苦渋の決断だった。生徒にはカウンセリングを実施するなど、できる限りの対応をしたい」と語った。今後の試験では、再発防止策として、1教室につき2人の試験監督を配置するとした。