柴田学園(青森県弘前市)理事2人がパワハラか 「懲戒にかける」と職員叱責 労働局が指導
Web東奥 2023/3/31(金) 8:35配信
柴田学園大などを運営する学校法人柴田学園(青森県弘前市)の理事2人が法人傘下機関の職員2人にパワーハラスメントをした疑いがあるとして、青森労働局が法人に対し、問題解決に向けて対応するよう指導したことが30日、複数の関係者への取材で分かった。
関係者によると、昨年5〜7月、理事が職員に対し、仕事の手法を巡り、電話で複数回「懲戒にかける」「刑事事件にする」などと叱責(しっせき)。別の理事は事務職員と共に同年8月から複数回、別の職員に対し、完成前の書類の間違いを指摘し「あなたを懲戒解雇にできる」などと脅したという。
これを受け、法人傘下機関の長や事務長でつくる部局長連絡会議が、理事会にハラスメント委員会の設置を求めたが、昨年12月から保留しているという。
パワハラを受けたとする職員は青森労働局に相談。労働局は今月23日付の文書で、法人に(1)事実関係の確認(2)被害者と行為者に対しての適正な措置(3)職場内でのパワハラに関する方針の周知・啓発−を指導。4月24日までに措置の実施状況を報告するよう求めた。
取材に対し、法人の事務担当者は「(法人として)事実確認をした上で対応する」と語った。
この他、29日には、職員有志が法人トップの島内智秋理事長代行宛てに、一連の問題などを説明するよう求める要望書を出した。