修学旅行の積み立て金など1580万円を着服 坂井高校職員を懲戒免職処分【福井】
福井テレビ 2023/4/14(金) 18:45配信
修学旅行の積み立て金など1580万円を着服したとして、県教育委員会は14日、坂井高校の24歳の男性事務職員を懲戒免職処分としました。刑事告発も検討しています。
懲戒免職処分となったのは坂井高校の事務職員、遠藤爵由主事(24)です。
県教育委員会によりますと、遠藤主事は去年1月から今年3月にかけて、修学旅行の積み立て金を管理していた銀行口座から、口座の名義人である校長の印鑑を無断で使って約1466万円を不正に引き出していました。
また、生徒やその保護者らが学校に直接持ってきた、修学旅行積み立て金や教材費など現金約110万円を着服していました。
学校は、積立金などを複数の銀行口座で管理していますが、3月22日にこの口座の一つの残高が少ないことに別の職員が気付きました。学校内で調査をしたところ翌日、遠藤主事から相談を受けたという親族から、学校に着服の申告があり発覚しました。
着服した約1580万円はすでに全額返済され生徒への影響はないということです。
県教委は、14日付けで遠藤主事に免職。当時の校長と事務長に減給3カ月、教頭に戒告の懲戒処分を下しました。事案の重大さから刑事告発も検討しています。
県教委のマニュアルでは、生徒から集めた金は複数でチェックすることになっていましたが、坂井高校ではチェック役の校長や事務長がチェックを怠っていたということです。
県教委は、緊急で県立学校の校長や事務長の会議を開き、再発防止を徹底させることにしています。