「組み体操」の2日後に中学生の息子が死亡 遺族が控訴せず「訴え退ける」判決確定 広島
テレビ新広島 2023/5/11(木) 16:29配信
中学生の子どもが死亡したのは運動会の組み体操の事故が原因として、遺族が学校を運営する広島大学に損害賠償を求めた訴訟で、遺族が控訴せず判決が確定しました。
2016年6月、広島大学附属三原中学校の当時3年生だった男子生徒が運動会の組み体操に参加した2日後、「脳出血」で死亡しました。
遺族は、組体操の演技後、ほかの生徒の足が後頭部に当たったことが脳出血の原因と主張し、中学校を運営する広島大学に約9600万円の損害賠償を求めていました。
先月26日、広島地裁の福山支部で行われた判決公判で、森實将人裁判長は「他の生徒の足が当たったことは否定できない」とした一方で、「頭部に加わった外力によって出血が生じ、その結果死亡したという認定は難しい」として、原告である遺族の訴えを退けました。
遺族は控訴期限の今月10日までに控訴しなかったため、判決が確定しました。
遺族の弁護人は、控訴しなかった理由について「判決に対して納得はしていないが、様々な要素を考慮して検討した結果」と話しています。