千原台高で体罰や暴言など8件認定 女子ハンド部元監督の教諭 熊本市教委、処分を検討
熊本日日新聞 2023/5/18(木) 16:35配信
熊本市体罰等審議会は18日までに、千原台高女子ハンドボール部の監督を務めていた教諭1人による「体罰」2件と「暴言など」4件、「不適切な行為」2件を認定した。市教育委員会は処分を検討する。
市教委によると2021〜22年度、複数の部員に取った言動。練習中に部員の背後からボールを強く投げつけたり、故障でひじを三角巾で固定している部員を練習試合に出場させたりした。「ぬしゃ、頭、悪かけん」などと怒鳴り続けたほか、特定の部員を人格を否定する言葉で呼んだ。
部活動を続けるため、新型コロナウイルス感染の疑いがあっても病院に行かないよう発言したほか、感染が急拡大している時期に市外で宿泊キャンプをしたこともあったという。
今年3月に保護者から相談があり、4月に監督を外れた。市教委の聞き取りに大半の事実関係を認めていないという。女子ハンドボール部は全国大会にも出場する強豪で、教諭は13年4月から監督を続けていた。
千原台高では19年、としてを受けている。市教委は「研修などで再発防止に努めてきたが、こうしたことが起きてしまい責任を感じている。抜本的な改善策に取り組む」としている。
今回の審議対象は保護者から寄せられた計18件。残る10件のうち1件を「不適切な行為」、9件は該当しないとした。(臼杵大介)