“18年前いじめ”神戸市教委の隠ぺい問題 28歳被害者「市長主導の対策要望」市長「市教委主導で対応」
関西テレビ 2023/5/23(火) 20:14配信
神戸市のいじめの被害者が、市長主導での教育委員会の対策を求めたことについて、市長は「教育委員会主導で対策するべき」と話しました。
2005年、神戸市立小学校で、当時5年生だった男性(28)が同級生たちから暴行を受けたほか、約50万円を脅し取られるいじめがありました。
男性によると、当初学校はいじめを認めていたものの、急に態度が変わったといいます。
【被害児童だった男性(28)】
「(担任たちが)『僕たちが守る』って言ってくれたんです。僕、日付も覚えてるんですけど、2月9日(発覚から5日後)。(担任が)『そもそも、こういうようなことをいちいち言って来るから、○○(男性の苗字)君自身が嫌な思いをするんじゃないか』と唐突に言いまして」
第三者委員会は5月、学校がいじめを認めたにも関わらず、市教委が学校に働きかけ、見解を変えさせたことを認定。また、当時男性に行った聞き取り調査の資料を、継続的に隠ぺいしていたことも認めました。
18年がたって、ようやく認められた、隠ぺい体質。男性は、市長主導で再発防止に取り組むよう要望書を提出しましたが、神戸市の久元市長は、23日の会見でこう話しました。
【神戸市 久元喜造市長】
「(第三者委員会の)報告を踏まえて、教育委員会がしっかり対応していくということが重要だというふうに思います」
久元市長は「市長の権限に属することについては、責任を果たしたい」としています。
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