幼稚園の園長ら、園児に中枢神経抑制薬飲ませたか 検察が捜査/台湾・新北
中央社フォーカス台湾 2023/6/9(金) 13:48配信
(新北中央社)北部・新北市の幼稚園で園長や教諭らが、園児に対して中枢神経抑制作用などのあるバルビツール酸系薬剤を飲ませていた疑いがあることが分かった。市政府教育局は8日、検査を受けた園児28人のうち8人から薬物が検出されたと明らかにした。検察は、傷害罪や未成年者の健全な発育を妨げた罪などの容疑があるとして捜査を進めている。
事態が明るみに出たのは先月14日。園児が今年2月から4月までの期間に教諭から薬剤を飲まされたり、体罰を受けたりしたと訴えたなどとして園児の保護者3人が市警に通報した。幼稚園側はしつけをしやすくするため、意図的に薬を飲ませていた可能性がある。
関係者によると、検査の結果、複数のクラスに在籍する園児から薬物が検出され、園長の子供も含まれていたという。
バルビツール酸系薬剤について林口長庚医院(桃園市)の顔宗海医師はメディアの取材に、現在は症状が重いてんかんの治療薬や手術の麻酔薬として使われ、理論上、一般の人は入手できないと説明。大人用の薬を子供に与えた場合、強い眠気を覚える他、呼吸を抑制するため、命の危険があると指摘した。
園長や教諭ら5人はこの日、検察から取り調べを受け、その後保釈された。また教育局は幼児教育と育児に関する法律に違反したとして、この幼稚園の設立認可を取り消した他、15万台湾元(約70万円)の過料を科すと明らかにした。また園児の転園についても支援する方針を示した。
(黄旭昇、陳婕翎、高華謙/編集:齊藤啓介)