男子高校生の自殺はいじめが原因と提訴 加害者とされる生徒3人と三重県は争う姿勢 原告の母親死亡で裁判終了
三重テレビ放送 2023/6/24(土) 12:12配信
三重県立高校に通う男子生徒が自殺した原因は学校でのいじめにあるなどとして、遺族が加害者とされる生徒と三重県に対し損害賠償を求めた裁判は、原告の母親が死亡したため終了したことが分かりました。
この裁判は、自殺した男子生徒の母親が、自殺の原因は部活動やクラスでのいじめにあるなどとして、加害者とされる生徒4人と三重県に対し慰謝料など約7400万円の損害賠償を求め、一昨年8月、津地方裁判所に提訴しました。
第1回口頭弁論で三重県と当時の生徒3人は、請求の棄却を求めて争う姿勢を示していました。
三重県教育委員会によりますと、原告の母親が去年12月に亡くなり、その後、訴訟が誰にも引き継がれない状態となったため、裁判所は訴えの取り下げがあったものとみなし、裁判が終了したということです。
県教育委員会はどちらの主張も認められないまま訴訟が終わったことについて、「将来のある高校生が命を絶ち、訴訟に発展したことを重く受け止め、再発防止に向けていじめ防止の取り組みを強化していく」とコメントしています。