酒気帯び運転容疑で逮捕の教育委員会副部長 事件は職員有志の飲み会の帰りに起きていた 市民は「言語道断」の憤り

酒気帯び運転容疑で逮捕の教育委員会副部長 事件は職員有志の飲み会の帰りに起きていた 市民は「言語道断」の憤り
中国新聞デジタル 2023/11/3(金) 6:40配信

 道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された広島県呉市教委の教育部副部長の男(58)と同乗していた課長級男性(52)は、市職員同士の飲み会で2次会まで参加していた。県警によると、逮捕された男は当時、かなり酒に酔っていたという。7年前に市職員が同法違反容疑で逮捕、起訴される事件があり、市は飲酒運転撲滅への取り組みを徹底してきたとするが、順法意識の希薄さが浮き彫りになった。

 「市民、特に学校の信用を著しく失墜させ、心からおわび申し上げる」。市役所であった記者会見で、寺本有伸教育長は深々と頭を下げた。

 説明によると、2人は、市役所近くで午後6時半ごろから市職員有志の飲み会に参加。2次会に出た後、車で帰宅しようとしたとみられる。2人を含め1次会には8人、2次会には5人の職員が参加したという。会見で市総務部の大森和雄部長は「同乗した課長級男性は、副部長の男の飲酒を認識していたと思われる」と述べた。

 2016年の事件後、市は職員に対して運転前のアルコールチェックをするよう通知文を出した。昨年度からは公用車の使用前のチェックも義務付けた。春や秋の全国交通安全運動時や年末に、飲酒運転防止の通知文を出すなどしてきた。新原芳明市長は「徹底が甘かったのかもしれない」と話した。

 市はこの日午後、幹部会議を開き、再発防止策などを協議。改めて全職員に法令順守の徹底を文書で促した。今後、飲み会の参加者全員に聞き取り調査をし、厳正に対処するとしている。

 同市では9月末、長年地元経済の柱だった日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区が事実上閉鎖し、将来への危機感が漂う。市内のタクシー運転手男性(72)は「みんな頑張っている。職員の責務を軽視しているとしか思えない。言語道断だ」と憤った。

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