園児に「しょうがないDNA」 埼玉・熊谷の保育所、所長ら暴言

園児に「しょうがないDNA」 埼玉・熊谷の保育所、所長ら暴言
毎日新聞 2023/12/16(土) 8:46配信

 埼玉県熊谷市向谷の市立吉見保育所で心理的虐待や不適切保育が行われていた問題で、女性所長らが園児に対し、「しょうがないDNAだから」などと暴言を吐いていたことが15日、毎日新聞の取材で明らかになった。他にも園児と家族の人権を踏みにじるような発言が確認されたといい、0〜2歳児クラスの14人全員に虐待が行われていたとみられる。

 関係者によると、11月下旬から12月上旬にかけて、子どもの様子を心配した保護者が不適切保育を疑い、登園時にレコーダーを持たせた。そこには、日常的に大声を上げる所長、保育士の声が録音されていた。

 所長らは園児の行動をあげつらいながら、「気の毒、気の毒、本当に気の毒。全部DNAなんだよ。何を考えているんだよ、あのお母さん」などと発言。別の園児に向けて「あのお母さんとあのお父さんだもの。(子どもも)バカ頭」「家でろくなもの食べさせない」と、口汚くののしる場面もあった。

 園児をしかる際には「これやるよ。泣かすよ」と、日常的な暴力をうかがわせるような発言もしていた。着替えの際に「臭い。牛舎のにおいがする」と、園児の尊厳を傷つける言動もあったという。

 0〜2歳児の担当保育士は5人。今回の問題を受け、市保育課は所長と主任保育士を業務から外したが、音声記録には他の保育士の問題発言も録音されていた。同クラスで日常的に不適切保育が行われていたとみられる。

 園児や家族を傷つける暴言が繰り返されていたことについて、市保育課は「事実関係を調べている段階」とし、子どもたちの心理的ケアについては「確認中であり、実施するかどうかを決める段階ではない」としている。【隈元浩彦】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする