2年前に教員免許失効していたのに…社会科の授業 常翔啓光学園 生徒ら226人単位認定のため『追加の授業やレポートなど補講』
MBSニュース 2024/3/18(月) 21:53配信
大阪府枚方市の私立高校で、社会科の教員が、教員免許を2年前に失効していたにもかかわらず授業を担当していたことが分かりました。
教員免許が失効しているのが分かったのは、大阪・枚方市の私立常翔啓光学園で社会科を担当する30代の男性教員です。
学校法人常翔学園によりますと、男性教員は1年の「歴史総合」と2年の「世界史探究」を教えていて、学校が来年度の契約更新のために免許の有効期限が切れていないかを調べる大阪府のシステムで調べたところ、2022年9月に失効していることが分かったということです。
男性教員は2023年4月に常翔学園に採用されていますが、採用の際の面接や審査で提出された教員免許の免許証のコピーには、有効期限が「令和11年3月末」と書かれていたということです。学校側は有効期限が切れているか調べていませんでした。
免許が失効していると判明したことを受けて、学校側が3月9日に本人に聞き取りしたところ、「失効したことを不服として、人事院に申し出をしている」と答えたものの、法人は失効した経緯について着任以前で詳しくは分からないとしています。男性教員はその後、学校に対して退職願を出し、学校は受理したということです。
学校側は、生徒226人に対し、単位認定のため、今年5月から12月まで、長期休み前の補習期間などを活用して追加の授業やレポートなどの補講を行うことにしていて、保護者向けの説明会を開いて状況を説明したということです。
常翔学園は、「生徒や保護者の信頼を損なうことになり、深くおわび申し上げます。このようなことが二度と起こらないように、確認体制を整備し、再発防止に努めます」とコメントしています。