【長崎】県内の女子中学生に淫行し北海道まで誘拐 元公務員の女(25)に執行猶予付き有罪
長崎文化放送 2024/5/22(水) 19:40配信
SNSで知り合った県内の女子中学生とみだらな行為をし、北海道の自宅まで誘拐した罪に問われた25歳の元公務員の女に長崎地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
判決などによりますと北海道江別市の無職、空さくら被告(25)は北海道札幌工業高校の環境整備員だった去年12月、SNSで知り合った県内の当時15歳の女子中学生と長崎市内で落ち合い、レンタルスペースでみだらな行為に及びました。また、親権者に無断で新幹線や航空機などを使って、当時の札幌市の自宅まで連れ帰り、2晩寝泊まりさせたとして不同意性交等と未成年者誘拐の罪に問われていました。
判決で太田寅彦裁判長は、「性的に未成熟な被害者の心身の健全な発達に悪影響を及ぼした」「犯行が女子中学生の母親ら家族に与えた衝撃は大きく、母親の処罰感情が厳しいのも当然」などとした一方、「被告人はSNSを通じた音楽活動を通じて被害者と知り合い、交際を開始した後、被害者の年齢を知った」「被告人と被害者は、お互いに不安定な精神状態にある中、SNSを通じて親密に交際することで精神的な結び付きを深め、相互に依存し合う関係にあった」「未成年者誘拐については被害者から一緒に連れて帰ってほしいと再三懇願され、冷静な判断ができず、断り切れずに連れ帰ったもので、その経緯には酌むべき点があり、心から反省している」などとして、懲役4年6カ月の求刑に対し、懲役3年、執行猶予5年を言い渡しました。
また執行猶予の期間中は保護観察を付け、「公的機関の適切な監督、指導、援助も受けながら社会内で更生する機会を与えるのが相当」としています。