認可保育所など運営「清風学園」が高額ギター購入などした元副理事長を提訴 職員処遇改善のための給付費得られず・山形

認可保育所など運営「清風学園」が高額ギター購入などした元副理事長を提訴 職員処遇改善のための給付費得られず・山形
YBC山形放送 2024/7/14(日) 14:52配信

山形市の学校法人「清風学園」の元副理事長による運営費の不適切支出問題をめぐり、学園側が元副理事長に対し、行政処分の影響で山形市などからの給付費を得られなかったとして、損害賠償を求める訴えを起こしたことがわかりました。

この問題は、山形、天童の両市で認可保育所などを運営する学校法人「清風学園」の元副理事長の男性が、県や両市からの補助金を含む運営費を使って運営上必要がない高額なギターを複数購入するなどして、おととし12月、山形市と天童市から行政処分を受けたものです。

清風学園はこの問題を巡り、職員の処遇改善に充てるための山形・天童両市からの給付金や委託費を1年間支給されない行政処分を受けていました。

学園関係者によりますと、支給されなかった総額はおよそ2600万円に上るということです。学園側は10日までに元副理事長を相手取り、給付されなかったおよそ2600万円の支払いなどを求める訴えを山形地方裁判所に起こしました。第一回口頭弁論は9月10日に開かれる予定です。

山形市と天童市で認可保育園などを運営する学校法人「清風学園」が、自治体の補助金を含む運営資金から高額なギターを40本近く購入していた問題。山形市の佐藤市長は「法人規定のルール適用や管理運営ができていない」と指摘し、今後、さらに調査を進めた上で、学園に対し、処分なども含め対応していく考えを示しました。
清風学園は、年間およそ4億円の補助金を県や山形市、天童市から受け取っています。
学園は、この補助金を含む運営費から100万円を超える高額なギターなどここ10年ほどで40本近いギターを購入していて総額はおよそ2200万円にのぼるということです。その中には未開封のものもあり、施設で使われていなかった可能性もあります。
これまで山形市や天童市、県が学園への立ち入り調査を行い、高額な物品を購入した際の会計処理を確認したということです。これまで行った調査について問われた山形市の佐藤市長は。
(山形市佐藤市長)
「感じるのはガバナンスの問題。例えば、経理等の手続きが、本来成すべきやり方で成されていない」
市の調査で、清風学園は備品を購入する際に必要な業者から見積書をもらっていなかったことや、購入手続きで理事会の決済を取っていなかったことなど、数々の問題点が発覚したということです。
(山形市佐藤市長)
「引き続き調査を進めた上で、調査の内容に乗っ取った対応をとることになる」
佐藤市長は、県や天童市などと連携しながら調査を進め、結果次第では行政指導や処分などを含め、対応する考えを示しました。
一方、清風学園は、TUYの取材に対し「担当者がいないので答えられない」としています。

 山形市の学校法人「清風学園」が運営費で高額なギターを複数購入していた問題で、法人は約300万円のギターも購入していたことが分かりました。今後 高額なギターは、副理事長らで買い取り返金する方針です。
 この問題を巡っては、60代男性副理事長が世界的ギタリスト「エリック・クラプトン」の直筆サイン入りで、約100万円のエレキギターや約150万円のクラシックギターなどを、運営費から購入していたことが分かっています。
 さらに、5年前にもアコースティックギターを約300万円で購入していたことが明らかになりました。
 法人では、国や県・市などから、年間 約4億円の補助金を受け取っています。
 一連に関して、法人の秘書は「音楽教育目的で購入し、会計監査も通っていて適切」などと主張していました。
【秘書(副理事長の妻)】
「最初は、子どもたちと発表会のためにと(買った)。指紋がついても…と、この(未開封)状態。ピアノと同じ感覚でいたのが、今思えば間違いだったか」
 問題となっている高額なギター3本は、副理事長と理事長で買い取り、返金する方針を明らかにしています。

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