マレーシア警察、養護施設での児童虐待容疑で355人逮捕
AFP=時事 2024/9/22(日) 14:40配信
【AFP=時事】マレーシア警察は21日までに、イスラム系複合企業が運営する養護施設における児童虐待捜査の一環で、355人を逮捕した。
ラザルディン・フサイン(Razarudin Husain)警視総監は同日、警察がグローバル・イフワン・サービス・アンド・ビジネス(GISB)のメンバーを追跡する中で、355人を逮捕したと明らかにした。逮捕者にはGISBのナシルディン・アリ(Nasiruddin Ali)最高経営責任者(CEO)の他、社員30人が含まれている。
ラザルディン氏によると、警察は慈善施設や診療所、企業、宗教学校、個人宅など82か所を捜索し、被害者少なくとも186人を救出した。
ラザルディン氏は17日には、当局がGISBに関連する96の口座にあった資産約12万4000ドル(約1780万円)を凍結したと発表していた。
GISBはイスラム系急進派組織「アル・アルカム(Al-Arqam)」と関係があるとして長年物議を醸してきた。同組織は1994年に非合法化され、現在も宗教当局に監視されている。
GISBのウェブサイトによると、同社はスーパーマーケットや飲食店などを運営し、インドネシアやフランス、英国などの複数の国で事業を展開している。
ラザルディン氏によれば、養護施設にいた未成年者402人は全員、GISB社員の子どもと警察はみている。【翻訳編集】 AFPBB News