相模原中学生いじめ:学校側、事件後の対応の誤り認める
カナロコ 2012年12月8日(土)6時0分配信
相模原市立中学校3年の男子生徒(15)が同級生の鼻骨を折る傷害の疑いで逮捕された問題で、被害生徒が10月の事件以降、通学できない状態が続いていることが7日、分かった。神奈川新聞社の取材に対し、中学校校長(58)は「加害生徒の出席停止などの措置を取るべきだった」として、事件後の対応にも誤りがあったことを認めた。
校長によると、1カ月の重傷を負った生徒は11月5日に1度、学力試験を別室で受けたが、それ以降、登校していない。加害生徒は事件後も登校していた。
被害生徒は相模原署に対し、「中学1年の1学期から複数の同級生からいじめを受けていた」と話している。校長は、「けんかやちょっかいが複数回あり、指導してきたが、事件が起こるまでいじめの認識はなかった。甘かった」と説明している。
同署によると、加害生徒は10月17日、校内の廊下で被害生徒の肩をつかみ因縁をつけた。被害生徒が振り払うと逆上し、髪をつかみ顔面に膝蹴りした。加害生徒は今月6日、傷害の疑いで同署に逮捕、同7日に横浜地検相模原支部に送検された。