「いじめの情報なし」=中1自殺で第三者委―札幌
時事通信 2012年12月14日(金)20時20分配信
札幌市の市立中学1年の男子生徒=当時(12)=が9月、いじめを示唆するメモを残して自殺した問題で、第三者らによる調査検討委員会は14日、「誰かにいじめられていたという情報はなかった」とする報告書を市教育委員会に提出した。
報告書によると、1学期の終わりごろから生徒が生活委員として私語を注意した際、口答えしたり従わなかったりする級友がいた。自殺前日には、始業前の着席状況を点検する表を忘れ、「何やっているんだ」などと言われた。
検討委は「つらさを感じる圧力となったかもしれないが、明らかな直接的原因は特定できなかった」とし、「委員会や部活動と勉強の両立などが複合的に重なって心理的負担を感じ、いじめられていると感じたのではないか」と結論付けた。