<いじめ防止条例>「子の役割」表現緩和の修正案合意…大津
毎日新聞 2012年12月21日(金)7時37分配信
大津市立中学2年の男子生徒が昨年10月に自殺した問題を受け、いじめ防止条例の制定を目指している大津市議会は20日、各会派代表による会議を開き、「子どもの役割」規定は残し、条文の表現を緩和する修正案に合意した。
条例案は子どもを小・中学生と高校生と定義。いじめを受けたり発見したりした場合は、家族や学校などに「相談するものとする」としていたが、「子どもにいじめ相談を義務付けるものだ」との批判を受けていた。修正案では「子どもの役割」との項目は残し、条文は「相談できる」に改める。
条例案に対する公募意見は約8割が役割規定に批判的で、越直美市長も「子どもに義務を課すべきでない」と反対を表明していた。市議らは「趣旨が誤解されている」とし、来年2月議会での条例化を目指している。【千葉紀和】