<大阪・高2自殺>バレー部でも体罰…保護者会で事実隠す

<大阪・高2自殺>バレー部でも体罰…保護者会で事実隠す
毎日新聞 2013年1月10日(木)23時15分配信

 バスケットボール部の生徒が顧問から体罰を受けた翌日に自殺した大阪市立桜宮高校(同市都島区)で、バレーボール部顧問の男性教諭(35)も昨年11月に体罰をしていたことが分かった。市教委が10日発表した。バレー部の顧問は一昨年秋に体罰で停職処分を受け、昨年春に指導に復帰していた。佐藤芳弘校長は事実を把握しながら市教委に報告せず、顧問も虚偽の説明をしていた。学校ぐるみでの隠蔽(いんぺい)が明らかになった。

 バレー部の顧問は11年9月、部員6人を1年3カ月間に計253回、たたいたり蹴ったりする体罰を繰り返したとして、停職3カ月の懲戒処分を受けた。同年末に同校に復帰した後に3カ月の研修を受け、再びバレー部を指導していた。

 市教委によると、今回の体罰は12年11月8日、早朝練習中に起きた。生徒の態度が悪いなどとして、頭を平手で2回たたいたという。生徒にけがはなく、顧問は生徒と保護者に謝罪。校長は同月15日に報告を受けたが、市教委には報告しなかった。

 同校は今月9日、バスケ部員の自殺について説明会を開き、参加者が「バレー部の顧問がまた体罰をしている」と指摘。説明会後の記者会見で記者団が体罰の有無をただしたが、校長は事実を隠し、顧問は市教委職員を通じて「処分後は体罰をしていない」と説明していた。

 しかし、市教委が10日に再確認すると、顧問は一転、「11月に体罰をした。立場をわきまえていなかった」と認めたという。

 佐藤校長は10日、取材に「隠すつもりはなかった」と釈明した。しかし、市教委は「学校が隠蔽していたと受け取られても仕方ない」とした上で、「処分後に再び体罰を行うのはあってはならない。詳細に聞き取り、厳正に対処する」と説明している。【茶谷亮、林由紀子】

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