親子で記入、対話促す いじめ調査で大津市教委

親子で記入、対話促す いじめ調査で大津市教委
京都新聞 2013年1月29日(火)23時9分配信

 2011年10月に大津市内の中学2年の男子生徒が自殺した問題を受け、再発防止に取り組む同市教育委員会は29日、小中学生にいじめを含む学校生活に関する悩みを聞いているアンケートについて、教室で記入している今の方式を変更し、各家庭に持ち帰って親子で記すように改め、来年度から実施する方針を明らかにした。
 男子生徒の自殺を受けて設けたいじめ対策検討委の会合が同日開かれ、確認した。いじめの発見と早期対応につなげる。
 現在、アンケートは市立小中学校55校で各学期ごとに実施している。質問形式は各校で異なるが、いじめをはじめ悩みや困りごとがないかを聞いている。
 新たな方式は、子どもが家庭で記入する際、保護者にも回答を求める書式にして、アンケートをきっかけに親子の話し合いを促す。実施の時期や回数は今後、検討する。
 同日の対策委の会合では、市PTA連合会役員から意見を聞いた。「回収方法に配慮してほしい」「出てきた課題やマイナス面も親に示して欲しい」などの指摘があった。
 対策委は2月中に報告をまとめる。

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