松本のパチスロ店放火強盗:被告に懲役13年判決−−地裁支部 /長野
毎日新聞 2013年1月29日(火)12時28分配信
松本市のパチスロ店景品交換所で11年4月、現金を奪おうとして交換所に火を付け、女性従業員に重いやけどを負わせたとして、強盗傷害と現住建造物等放火の罪に問われた同市平田西、塾講師、平林秀敏被告(60)の裁判員裁判で、地裁松本支部は28日、懲役13年(求刑・懲役15年)の実刑判決を言い渡した。弁護側は控訴について「今後、検討して決める」と述べた。
二宮信吾裁判長は争点だった責任能力の有無について「借金返済のために現金を奪おうという動機に不自然な点はない。発覚を防ぐために家族の外出時に実行し、マスクやフードで顔を隠すなど行動が合理的で責任能力はあった」と認定した。
判決では、被告は11年4月29日午後8時半ごろ、松本市笹賀のパチスロ店「ラッシュ松本」に隣接する景品交換所で、窓口から室内にガソリンをまき、女性従業員に「金を出せ」と要求。ライターで火を付けて交換所の一部約10平方メートルを焼き、女性の両腕などにやけどを負わせた。【大島英吾】
1月29日朝刊