<大阪市>教育振興基本計画案を一部修正へ
毎日新聞 2013年1月31日(木)13時9分配信
大阪市は31日、橋下徹市長ら幹部による戦略会議を開き、13年度から3年間の教育目標を定めた「市教育振興基本計画案」を一部修正する方針を決めた。市立桜宮高校の体罰問題を受け、橋下市長は市教委の体制を検証し、改善する内容を盛り込むべきだと指摘。市教委は来月5日の教育委員会会議で対応を協議する。
体罰問題を受け、計画案には「体罰・暴力行為を生まない学校作り」や「運動部活動の適切な指導方法の確立」を盛り込んだ。また、いじめ対策として出席停止や学校外指導などいじめた生徒への更生プログラム▽小学1年生からの英語教育▽ICT(情報通信技術)の積極活用−−など橋下カラーを強く打ち出した内容となった。
橋下市長は体罰問題に関し、市教委の学校に対する指導や管理が不十分だったと指摘し、「教育委員会制度や体制を見直すことも方針に掲げるべきだ」と話した。
計画案は市教育行政基本条例に基づき、市長が教育委員会と協議して作成。来月15日開会の市議会で議決する。【林由紀子、茶谷亮】