男児に「サル」、本の角で頭たたいた教諭
2013年2月9日11時11分 読売新聞
富山市教育委員会は8日、教員らによる暴力や暴言など体罰が疑われる事案が今年度、いずれも市立の5小学校で5件、5中学校で計8件あったと発表した。
懲戒処分に至ったケースはないが、市教委は、児童に軽傷を負わせた20歳代の男性教諭ら3人と3校の校長を厳重注意とした。
市教委は学校側からの報告と、大阪市立桜宮高の体罰問題を受けて全91市立小中学校に行った同事案の照会結果をまとめた。同事案の対象となった児童・生徒は18人いた。軽傷は小3男児で、昨年7月、授業中に指示を聞かなかったとして男性教諭が頭を机に押しつけた際、男児が頭を左右に振ったため擦り傷を負ったという。
授業中に私語が目立った小4男児を「サル」と呼び、本の角で頭をたたいた男性教諭と、部活動に不要物を持ち込んだ中1女子生徒の頭を4、5回たたき、足を蹴った顧問の男性教諭も厳重注意を受けた。
このほかの教諭らについては、学校から保護者への謝罪、校長からの指導などの対応がとられた。小3男児以外にはけが人はいないという。市教委は15日の定例の校園長会で、改めて体罰禁止などを指導する。