都立江北高で試験時間ミス 合格者を調整 都教委
産経新聞 2013年2月28日(木)20時20分配信
東京都都教育委員会は28日、都立江北高(足立区)で23日に行われた入学試験で、女子の受験生の一部について50分間の試験時間を誤って55分間としていたと発表した。都教委によるとこうした事態は過去に例がないという。
試験時間を誤ったのは5科目目の理科。同校では男子5カ所、女子4カ所の教室に分かれて試験を実施したが、このうち、女子の1カ所で試験監督の教諭2人が問題配布の合図だった予鈴を試験開始と勘違い。試験時間がほかよりも5分間長くなった。この教室で受験したのは38人だった。
同校では合格者を男女に分けて決定。女子は121人の募集人員に対して、138人が受験した。試験時間の誤りを考慮したほか、辞退者数1人を見込んで、計130人を合格とした。
試験監督の2人は試験当日に誤りに気づいたが、校長に報告せず、25日になって申し出た。同校は全受験者あてに経緯の説明と謝罪の文書を28日付で送付した。