体罰で小学校と高校教諭を処分…青森

体罰で小学校と高校教諭を処分…青森
2013年3月22日 読売新聞

 青森県教委は21日の定例会で、県内の小学校と高校で教員による体罰があり、男性教諭2人を戒告処分にしたことを明らかにした。

 児童生徒にけがはなかったが、同じ教員が体罰を繰り返す実態の一端が浮かび上がった。

 三沢市の市立小学校の男性教諭(41)は昨年9月、担任している児童が給食時間に自分の座席でふざけていたとして、背後から後頭部を足の甲で1回蹴った。児童の保護者が12月、学校に状況説明を求めて発覚、学校側は保護者に謝罪した。教諭の処分は2月21日付。

 この教諭は5月頃から給食や集会時に児童6、7人の頭をたたくなどしたという。教諭は「体罰との認識はなかった」として、学校に報告していなかった。

 三八地域の県立高校の男性教諭(45)は昨年7月、ズボンをずり下げてはいている生徒を注意した際、生徒のすねを蹴った。12月にも体育大会中に教室でトランプをしていた生徒2人に対し、頭を平手でたたき、ふくらはぎを蹴った。教諭の処分は今月13日付。

 7月の事案は、大阪市立桜宮高校の体罰問題を受けて県教委が今年1月末から始めた生徒らのアンケート調査で明らかになった。この教諭は2007年にも体罰で文書訓告を受けていた。教諭は「体罰は悪いことだとはわかっている。2度としないと言ったのに申し訳ない」と話しているという。

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