県教委:体罰などで教諭2人処分 /鳥取

県教委:体罰などで教諭2人処分 /鳥取
毎日新聞 2013年3月23日(土)15時44分配信

 県教委は22日、部活動中に部員の男子生徒の足を引っかけて転倒させ、右手首骨折の重傷を負わせたとして鳥取市立気高中学の男性教諭(55)を減給10分の1・6カ月、米子市内のスーパーで万引きした同市立小学校の男性教諭(52)を停職6カ月の懲戒処分とした。万引きした男性教諭は同日付で辞職した。
 気高中の体罰問題は、鳥取市教委が昨年10月に記者会見で発表。「興奮状態の生徒を落ちつかせるため、教諭が生徒の足を引っかけた」と説明したが、生徒が「興奮状態にあったのは教諭で、足を引っかける前にも腰を蹴ってきた」と県弁護士会に人権救済を申し立てたため、教諭の処分を保留とし、市教委が再調査を行っていた。
 県教委は、市教委が生徒に調査を申し込んだものの断られたと明かした上で、「教諭と生徒のやり取りで不明な部分は残るが、現場にいた同じ部活動の生徒らの証言からも教諭が生徒に足をかけ、大けがを負わせたという客観的事実は明らか」と処分理由を説明した。
 米子市立小の男性教諭は、昨年8月にアイスクリームやサラダなど計9点を(3162円相当)をスーパーで万引きし、11年7月には島根県の海岸でアワビやサザエ約10個を密漁していたことを今年1月に校長に報告、自宅待機になっていた。【加藤結花】
3月23日朝刊

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