講習中事故で意識障害、全柔連への賠償請求棄却

講習中事故で意識障害、全柔連への賠償請求棄却
読売新聞 2013年3月29日(金)19時9分配信

 柔道講習中の事故で重度の意識障害が残った私立金光大阪高校(大阪府高槻市)の元柔道部員・高瀬啓太さん(21)と家族が、安全配慮を怠ったとして財団法人全日本柔道連盟(東京)などに計約4億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は29日、全柔連に対する請求を棄却した。

 訴訟で高瀬さん側は、全柔連が講習会の運営を統括していたと主張したが、佐藤達文裁判長は「主催者は大阪府柔道連盟であり、全柔連には指揮監督権限がなかった」と述べた。

 高瀬さん側は、学校側と府柔連などにも全柔連と連帯して賠償するよう求め、全柔連以外は計1億円を支払うなどの条件で27日に和解した。全柔連は和解に応じず判決を求めていた。

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