大津自殺訴訟 市側、遺族側と歩調合わせ

大津自殺訴訟 市側、遺族側と歩調合わせ
産経新聞 2013年4月10日(水)7時55分配信

 ■原告代理人「現状での和解困難」

 大津市立中2年の男子生徒の自殺をめぐる損害賠償請求訴訟の第6回口頭弁論で、市側は9日、昨年5月の第1回口頭弁論を最後に控えてきた、原告遺族側の具体的な主張に対する認否を行った。いじめ行為などその主張をほぼ認めた上、法廷で市側代理人が「市の過失と損害賠償責任を認める」と発言。「市に過失責任はない」とした約10カ月前の答弁書と百八十度異なる準備書面も提出され、市が遺族側と主張の歩調をほぼ同じくした形となった。

 大津地裁で開かれたこの日の弁論では、遺族側がこれまで主張してきたいじめ行為や教諭らの過失などについて、裁判所が一覧表に整理することを決定。今後、整理された個々のケースに対して、いじめたとされる同級生側3人が認否を明らかにする見通しで、これまで詳細に踏み込まれていなかった同級生側の主張に注目が集まりそうだ。

 遺族側代理人は閉廷後、大津市内で会見を開き、市側が遺族の主張の一部について認否を留保し、同級生側がほとんど認否を明らかにしていない状況に触れ、「現状で和解の検討に入るのは困難だ」と改めて和解に慎重な姿勢を示した。遺族の父親も「和解と別に、因果関係や予見可能性について引き続き主張したい」とコメントした。

 一方、越直美市長は「市の第三者調査委員会の報告書に基づき、全ての主張に対する認否を行った。具体的な条項を示すには議会の承認がいるが、遺族側との和解を進めたい」との談話を発表した。

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