舞鶴市のいじめ不登校問題 最終報告に外部評価検討 京都
産経新聞 2013年4月12日(金)7時55分配信
■舞鶴市教委 中間報告で責任認める
舞鶴市の15歳の少年が小学6年生の時のいじめが原因で、中学卒業時まで不登校となった問題で、舞鶴市の臨時教育委員会が11日開かれ、市教委が学校や市教委の責任を認め、いじめ防止策を講じることなどを内容とした中間報告を提出した。委員の一部から「最終報告までに外部の評価を受けるべきだ」との意見があり、佐藤裕之教育長は外部の意見を聞く方法を検討することを明らかにした。
佐藤教育長は「何も具体的なことは決まっていない」とした上で、「広い視野で評価してもらう必要がある」として、外部の学識経験者や弁護士などに、市教委のいじめに対する取り組みを評価してもらう方法の検討に入るとした。
報告書では今回のいじめについて、いじめが始まった平成21年9月から22年3月に保護者の訴えにより発覚するまで、担任はもとより全教職員がいじめの事実を把握できなかったと、学校の責任を明確化。また市教委についても、学校への具体的な指示、指導ができなかったと責任を認めた。
そのうえで、今年度から学校に(1)「いじめ・不登校対策会議」を1カ月に1回程度開催する(2)「いじめ・不登校対策」の教師を1人置くことを指示(3)1学期中に「いじめ対策強化月間」を市内一斉に設定(4)市教育支援センターにいじめ相談員を2人配置(5)いじめホットラインを開設−などの取り組みを講じるとしている。また、被害にあった少年に対しても、社会復帰に向けた支援を継続的に進めるという。