神奈川・湯河原町で自殺の生徒、黒板に「助けて」
TBS系(JNN) 2013年4月13日(土)12時41分配信
神奈川県湯河原町で中学2年の男子生徒が自殺し、いじめが原因と疑われている問題で、学校の黒板に「助けてください」と書かれた紙が張られていたのを同級生が目撃していたことがわかりました。
今月10日、湯河原町の中学2年の男子生徒(13)が自宅で首を吊って自殺し、いじめが疑われている問題で、学校が生徒に行ったアンケートには、「複数の同級生から叩かれたりしているのを見た」などと回答があったということです。
「1年生の後期から殴られたり肩にパンチとか蹴られたりとか。黒板に小さな紙に『助けて下さい』と(書いて貼ってあった)」(同級生)
学校はこれまで、いじめを把握していなかったということですが、教育委員会はいじめがあったかどうか調査するとしています。(13日11:07)
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中2男子が自殺、校長「いじめを認識」/湯河原
カナロコ 2013年4月13日(土)0時0分配信
湯河原町教育委員会は12日、町立湯河原中学校2年の男子生徒(13)が10日午後に自宅で首をつって自殺した、と発表した。11日に2年生を対象に緊急アンケートを行ったところ、生徒がいじめを受けていたことをうかがわせる回答が複数あったという。自殺との因果関係は不明としており、今後さらに原因や経緯を調査、検証する。
会見で篠原通夫教育長は「若い貴重な命が失われ、大変遺憾。ご遺族に深く哀悼の意をささげます」と述べた。同席した松野司校長は「生徒へのいじめがあったという認識は持っているが、自殺との因果関係は分からない」と説明した。
町教委によると、生徒は10日の下校後の午後3時50分ごろ、自室で首をつっているのを帰宅した母親が見つけた。自室に走り書きのメモがあったが、「遺族の要望で内容の公表は差し控えたい」としている。
同校は11日、全校集会を開いて生徒が亡くなったことを説明し、2年生約190人にアンケートを実施。その約2割から「(生徒が)たたかれていた」「かばんを持たされていた」などの回答が寄せられ、関与した複数の名前が挙がっていたという。関係者によると、生徒は運動系の部活動に所属。同じ部活内でいじめがあったとみて、顧問やメンバーらから事情を聴いている。
一方で町教委は、これまでに生徒から学校への相談はなく、担任や部活顧問もいじめを把握していなかったと説明。学校が定期的に行っているいじめについてのアンケートにも、生徒に関する内容は寄せられていなかったという。