感情的に柔道技、平手打ち…千葉県教職員ら54人の体罰判明

感情的に柔道技、平手打ち…千葉県教職員ら54人の体罰判明
産経新聞 2013年4月20日(土)20時59分配信

 千葉県教育委員会は19日、千葉市を除く県内の公立小中学校や県立高校の生徒らを対象に実施した体罰に関するアンケートで、すでに把握していた23人のほかに、新たに54人の教職員らによる体罰が判明したことを明らかにした。重大な傷害につながる体罰はなかったが、県教委は「多くの体罰が確認され、大変遺憾。体罰防止の取り組みを着実に実行し、なくしていきたい」としている。

 大阪市立桜宮高校で生徒が自殺した問題を受け全国で実施されたアンケートで、県内では2〜3月に千葉市立の小中高校を除く計1203校で調査。小学5年〜高校2年までの児童・生徒と保護者が、平成24年度中に教職員から受けた体罰の実態について回答した。

 調査結果によると小学校で6人、中学校で32人、高校で16人の教職員や部活の外部コーチによる体罰が、新たに確認された。県教委によると、1人の教職員が複数の児童生徒に体罰をふるったケースもあるとみられるという。

 部活動中に体罰をふるった教職員らが33人と最も多く、柔道部顧問で生徒に対して感情的に技をかけて捻挫させた教職員や、バレー部顧問をしている教職員が生徒を平手打ちして口の中を切るけがを負わせたケースなどがあったという。

 アンケート前に県教委が体罰を把握していた教職員は23人で、うち5人は停職や減給などの懲戒処分を受けている。今回新たに判明した54人についても詳しい調査を実施し、厳正に対処するとしており、県教委は「これまで実施していなかった体罰の実態調査を定期的に行うことなどを検討していきたい」としている。

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