教授ら5人解雇無効 獨協学園に未払い賃金支払い命令 神戸地裁判決
産経新聞 2013年4月20日(土)7時55分配信
姫路獨協大(姫路市)の学部再編伴い、解雇された教授ら5人が、同大を運営している獨協学園(埼玉県草加市)を相手取り、解雇無効の確認などを求めた訴訟の判決が19日、神戸地裁であった。工藤涼二裁判官は、「解雇権の乱用に当たる」などとして解雇を無効と判断、未払い賃金の支払いを命じた。
判決によると、同大は平成20年4月、外国語学部のドイツ語学科や英語学科など6学科を廃止する一方で外国語学科を新設。これに伴い、専任教員の必要数が54人から21人に減少。このため19年に希望退職を募っていたが、教授ら5人は応じず、23年3月に解雇された。工藤裁判官は「希望退職を募ったのは一回で、解雇回避努力が十分とはいえない」と指摘した。
同学園は「判決文を精査していないため、コメントは差し控える」としている。