補助金360万円不正受給か 教授の代わり助手授業 静岡・常葉短大

補助金360万円不正受給か 教授の代わり助手授業 静岡・常葉短大
産経新聞 2013年4月20日(土)7時55分配信

 常葉大短期大学部(旧常葉学園短大、静岡市葵区瀬名)で平成14年度から16年度までの3年間、授業を行っていない教授が授業を受け持っていると虚偽申請し、同短大が国の補助金300万円以上を不正受給した疑いがあることが、19日わかった。男性准教授(40)が同日、県庁で会見して明らかにした。

 准教授によると、旧常葉学園短大だった当時、教員免許を取る学生には必修科目のコンピューター関係の授業で、実際は男性助手が授業を行っていたのに、当時50代の男性教授を担当教員として文部科学省に助成金を申請。14〜16年度分、少なくとも360万円を不正受給したとされる。学校教育法では助手が授業を行うことを禁じている。

 准教授は、14年当時から授業の時間割などの作成を担当。15年に学生から「(助手の男性の)授業が面白い」と聞いて、問題に気付いたという。その後、昨年に当時の学生にアンケートで調べたところ、この教授から授業を受けた学生はいなかったことがわかったという。准教授は静岡地検に昨年3月、刑事告訴したが、同年6月には公訴時効となっている。

 常葉学園本部では、すでに外部の専門家や弁護士らを含む第三者委員会を設置して調査しており、「委員会が調査内容を理事長に答申した上で公表する」としている。また、文科省私学助成課もこの問題を把握しており、「学校側の調査委員会の結果をみて判断したい」とした。

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