藤沢の中学校で生徒37人情報流出、成績や家庭環境/神奈川

藤沢の中学校で生徒37人情報流出、成績や家庭環境/神奈川
カナロコ by 神奈川新聞 2013年5月16日(木)23時30分配信

 藤沢市教育委員会は16日、同市立第一中学校(鵠沼神明5丁目)の生徒37人の成績や問題行動の有無、家庭の経済状況などが記された資料を一時的に紛失し、個人情報が流出したと発表した。

 市教委によると、資料はA4サイズ1枚で3年生1クラス分の生徒氏名、性別、出身小学校、学年末試験の合計得点のほか、問題行動がある場合は丸や二重丸の印が付けられている。家庭環境や公的補助の受給状況、特別な保護者対応が必要かどうか、などが記載されているという。

 資料は3年へ進級する際のクラス替えで、生徒の組み合わせを検討する目的で作成した。市内すべての市立学校で類似資料があるという。内規では、職員室からの持ち出しは禁止で、離席の際は鍵を掛けて保管するよう定めている。

 資料をなくしたのは女性国語教諭(28)で、4月5日に新しいクラスの生徒を点呼する際、職員室から持ち出し使ったという。今月14日、別の教室の教卓脇に置かれた補助机の中に資料があるのを別の教諭が見つけた。女性教諭は、紛失に気付いていなかった。

 3年生全員にアンケートしたところ、複数の生徒が「資料が教室に落ちていたのを見た」「資料を見ている生徒がいた」などと答えた。市教委は「大変申し訳ない。いまいちど管理を徹底したい」としている。

 同市では昨年10月にも、市立小の全児童800人分の氏名、保護者名、住所、緊急連絡先などが書かれた名簿を紛失している。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする