会津大准教授が論文盗用 本人は否認、懲戒解雇

会津大准教授が論文盗用 本人は否認、懲戒解雇
福島民友新聞 2013年5月16日(木)11時21分配信

 会津若松市の会津大は15日、外部研究者の論文をほぼ丸ごと盗用したとして、同大短期大学部産業情報学科の大津淳(きよし)准教授(39)を同日付で懲戒解雇処分とした。同学部で論文盗用が発覚したのは初めて。
 同大によると、同大が盗用したとしたのは、大津准教授が2006(平成18)年に発行された同学部の研究論文集「研究年報63号」に発表した「振替価格の設定と経営目標」。01年に慶応大の論文集「三田商学研究第44巻第3号」に掲載された「内部振替価格と目標整合性―設定目的から前提要件へ」と一部の文章表現を除きほぼ類似していた。
 慶大論文集掲載の執筆者黄又一(こうゆういち)さん=台湾在住=から昨年8月、盗用を指摘する連絡が会津大にあった。同学部は大津准教授への聞き取りも含めて調査。「文章表現や論理展開が酷似している」として、今年3月に盗用と結論づけた。15日に開いた臨時役員会で最も重い懲戒解雇とした。大津准教授は3月下旬から自宅待機となっている。

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