バレーボール顧問体罰 現金与える不適切指導も 宇都宮
産経新聞 2013年5月28日(火)7時55分配信
宇都宮市教育委員会は27日、市立中学校の女子バレーボール部顧問の男性教諭(52)が部員10人に対して計30回平手でたたくなどの体罰をしていたと発表した。教諭は、難しいプレーに成功した生徒に現金を与えるなどの不適切な指導もしており、市教委は「懲戒処分に相当する」としている。
市教委によると、教諭は平成23年10月〜昨年9月、部員10人に対して計30回平手で頬や太ももをたたいた。多くて10回たたかれた生徒もいたが、けがをした生徒はいなかった。
また、教諭は生徒に強いアタックを打たせ、そのバウンドが体育館2階まで届いた生徒1人に1万円を与えたり、コートの隅に硬貨を載せた空き缶を置き、サーブを打って缶を倒した生徒にはその硬貨を与えたりするなど現金をめぐる不適切な指導があった。
教諭は「体罰に関する認識が甘く、不適切な指導もゲーム感覚でやってしまった」と話しているという。
部員の保護者が今年2月に知人を通じて県教委に連絡して発覚。今後、県教委が処分を決めるという。