教員免許失効で講師3人授業 舞鶴の中学、補習の必要も

教員免許失効で講師3人授業 舞鶴の中学、補習の必要も
京都新聞 2013年7月19日(金)12時59分配信

 京都府舞鶴市教育委員会は19日、2011〜13年度に市内3中学校の非常勤講師3人が教員免許を失効したまま授業を行っていた、と発表した。このうち加佐中での授業計63時間分の中で、単位認定されない部分は今後補習が必要になる。市教委は保護者に謝罪した。
 市教委によると、3人は教員免許更新に必要な講習を期限までに受講せず、授業を続けた。3人はすでに退職し、「手続きが必要だと知らなかった」などと話しているという。更新制度は09年度に導入されている。
 加佐中の女性美術講師(45)は昨年4月から授業を担当、今月上旬、市教委の書類審査で今年4月に免許が失効していたことが分かった。7月10日までの間、全学年生徒95人に計63時間分、1人当たり13〜18時間の授業を行っており、府教委と協議し補習時間などを調整する。
 他の非常勤講師も調べたところ、白糸中の女性英語講師(56)も失効状態で5〜7月、正教員の補助として授業に参加した。補習の必要はないという。また11年4〜6月には青葉中の男性理科講師(57)が同様に計14時間の授業を行っていたことも判明。授業時間が少なく、影響はなかった。男性講師は同年6月に退職した。
 同日会見した佐藤裕之教育長は「初歩的な確認不足で、生徒と保護者にご迷惑をおかけした。生徒にはできるだけ負担がかからないようにしたい」と謝罪した。

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