岡山大大学院の准教授、論文を「重複投稿」

岡山大大学院の准教授、論文を「重複投稿」
読売新聞 2013年8月5日(月)13時37分配信

 岡山大は5日、大学院医歯薬学総合研究科の40歳代男性准教授が、医学系学会の学術誌に発表した自らの論文について、学会の転載許可を得ず、引用も明示せずに、英文専門誌3誌に投稿していたと発表した。

 論文本数は研究者の業績を示すバロメーターとされ、同大学は「重複投稿は研究者倫理に背く行為」と判断、引き続き事情を聞くとともに処分などを検討している。

 大学によると、問題となっているのは、准教授が2011年7月から12年5月までに投稿した「肝細胞癌(がん)などに対する肝切除」に関する論文と英訳論文3本。今年3〜4月、准教授は英文専門誌3誌から指摘を受け、大学にも報告が入った。

 大学は調査委員会を設置。英訳論文3本のうち2本は、解析内容を変え、残りの1本は他の2本を組み合わせていた。調査委に男性准教授は2本については「学会の規定を知らずに投稿した」としたが、残りの1本は「魅力的な英文専門誌で掲載したかった」と説明したという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする