<熱中症>倒れるまで気付かず アメフット中の高校生死亡

<熱中症>倒れるまで気付かず アメフット中の高校生死亡
毎日新聞 2013年8月12日(月)20時15分配信

 私立の箕面自由学園高校(大阪府豊中市)は12日、アメリカンフットボール部の練習試合で3年生男子部員(17)が熱中症で倒れ死亡した、と明らかにした。同校は全国大会に出場する強豪。吉田忍校長は記者会見で「暑さへの対策はしていたが、結果的には欠けていた部分があった。生徒を守れず無念」と述べた。

 同校によると、8日午前9時半から立命館宇治高校と同校グラウンド(京都府宇治市)で練習試合をした。午前11時20分ごろ、出場中の男子部員が倒れ、日陰で休んでいたが、嘔吐(おうと)を繰り返し、同40分ごろ救急搬送された。搬送時は意識はあったが容体が急変し、10日午前、死亡したという。気象庁によると、8日は近接の京都市で午前8時40分から30度を超え、11時20分には32.9度に達していた。

 富田秀司監督らによると、当日は相手校と、試合時間が5分経過するごとに水分をとる▽気温や選手の様子を見て後半の時間を短縮する−−などの取り決めをしていた。男子部員は先発出場して終了間際に倒れ、監督やコーチら指導者4人はそれまで異常に気付かなかったという。

 日本アメリカンフットボール協会安全対策委員会が加盟団体に示している合意事項では、7月20日〜8月20日の正午〜午後3時で気温30度以上の時は練習や試合を自粛するよう定め、他の期間でも高温多湿の時間帯の練習を避けるよう求めている。合意事項は同校も把握していたが、富田監督は「(合意事項で)示されている時間帯ではなく、暑さ対策の取り決めもしていた。しかし、重い防具を身に着けていることなどを考えると、結果的には判断が甘かった」と話した。今後は、指導者の1人は選手の体調管理に専念させるなどの対策をとる。現在、同部は練習を休止しているが、男子部員の遺族や部の保護者会は9月に始まる3年生最後の大会に向け再開を求めているといい、対策が決まり次第、活動を再開する見通しだ。【田辺佑介】

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