<民間人校長>児童の母親にセクハラか 大阪市

<民間人校長>児童の母親にセクハラか 大阪市
毎日新聞 2013年8月28日(水)12時5分配信

 全国公募で民間から今春着任した大阪市立小の男性校長(59)が、児童の母親にセクハラ行為をした疑いがあることが分かった。学校関係者によると、PTA関係者の会合で体を触ったり、誤解を招くメールを送ったりしたという。市教委は事実関係を調査中で、懲戒処分を検討している。

 校長の公募は橋下徹市長の公約で、今春から導入。別の民間人校長が6月、「経験を生かせる場ではなかった」として着任3カ月足らずで退職したばかりで、制度のあり方が問われそうだ。

 学校関係者によると、校長は児童の母親と6月までに4回、他のPTA役員を交えた会合で会ったり、メールや携帯電話のLINEでやりとりしたりしたが、2人きりで会ったことはないという。校長は取材に対し、「(故意に)体を触ったつもりはないが、触れたことはあった。相手に誤解を与えて傷つけたことは反省している。公務員としての厳しさが足りなかった」と話した。

 橋下市長は28日、記者団に「事実であれば許されない行為だが、本人の認識と市教委の話にずれがあり、確認しないといけない。校長の公募が悪いという話ではなく、採用プロセスの問題なので、市教委と対策を協議したい」と話した。

 校長の公募は昨年7月に成立した「市立学校活性化条例」に基づき市立小中高校で導入。今春は63人のうち、民間から11人が就任した。来春は公募した約70人の半数を民間から採用する。【茶谷亮、林由紀子】

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