大津自殺生徒の父「命守る使命感を」 いじめ防止法、28日施行

大津自殺生徒の父「命守る使命感を」 いじめ防止法、28日施行
京都新聞 2013年9月27日(金)23時29分配信

 「いじめ防止対策推進法」が28日に施行されるのを前に、大津市で自殺した男子生徒の父親(48)が27日、「学校現場は子どもの命を守り抜く強い使命感を持って意識改革してほしい」と訴えた。
 大津市内で記者会見した父親は「教師の心が変わらなければ新法は形式的なもので終わってしまう」と指摘。「学校は子どもの命が危険にさらされる場所であってはならない。亡くなった息子や天国にいる子どもたちと運用の行方を見守りたい」と声を詰まらせた。
 同法は各学校がいじめ対策の基本方針を作ると定めている。父親は「基本方針で教師の意識が高まると思う」と期待を寄せた。一方、現場の教師と話す中で、いまだにいじめに対する意識が低いと感じるといい、「かなりのエネルギーがないと意識は変わらない」と複雑な心境を語った。
 父親は自殺で子どもを亡くした遺族の支援に奔走しており、「遺族は学校や教育委員会の(不適切な)対応に苦しんでいる」と訴えた。

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