東京・浅草で旅館を経営していた夫婦が有害成分「エチレングリコール」で家族を相次ぎ殺害したとされる事件で、家族3人分の死亡保険金をだまし取ったとして、警視庁浅草署捜査本部が詐欺容疑で、元会社役員細谷健一(43)、妻志保(38)両被告を再逮捕する方針を固めたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。 両被告の周辺では、2018年1月に健一被告の母八恵子さん=当時(68)、同4月に姉美奈子さん=同(41)、同6月に父勇さん=同(73)=が立て続けに死亡。両被告は昨年、3人にエチレングリコールを摂取させて殺害したとして、殺人容疑で逮捕、起訴された。 捜査関係者によると、両被告は18年、生命保険会社に勇さんら3人の死亡診断書や死亡保険の請求書を提出し、計約2600万円をだまし取った疑いが持たれている。 保険会社は約款で、受取人が故意に被保険者を死亡させた場合は支払いの対象外となる旨を定めている。 保険金は法人と個人で契約されており、勇さんの死亡直前に健一被告が引き継いだ革製品の会社「ホソヤ産業」や同被告、もう1人の姉が受取人に指定されていた。 勇さんらは当時、病死とみられていたが、23年3月に両被告の次女美輝ちゃん=同(4)=が不審死したことをきっかけに同庁が調べたところ、殺害された疑いが浮上した。