修学旅行の積立金など171万円着服、小学校の事務職員 大津
京都新聞 2021/6/15(火) 10:33配信
大津市立小の男性事務職員が保護者から集めた学年費など135万円を着服していた問題で、大津市教育委員会による追加の調査で着服額は最終的に計約171万円と分かった。滋賀県教委が処分を検討する。
市教委によると、事務職員は2019年度から3年間、当時の勤務校で学年費や修学旅行などの積み立て金、PTA会費、同僚会費の一部を着服していた。全額を6月30日に学校を通じて返金する予定という。
大津市教育委員会は28日、市立小の20代の男性事務職員が昨年度、当時の勤務校で保護者と教職員から集めた学年費など計約135万円を着服していたと発表した。職員は着服を認め、「友人との飲食代や借入金の返済に使った」などと話しているという。学校側は大津署への被害届提出を検討しているという。
市教委によると、着服したのは、保護者から集めた2学年分の学年費と6年生の修学旅行積立金の一部計約62万円、教職員から集めた同僚会費の一部約73万円。昨年5月から今年4月にかけて計14回、自分の口座に振り込んだり、不正に引き出したりした。4月24日に別の事務職員が帳簿を確認して判明したという。
男性は当時の勤務校で集金や支出事務などを担当していた。現在は自宅謹慎中で、全額を返金する意思を示しているという。
平尾伸之教育部長は「不祥事の再発防止と保護者や市民の信頼回復に向け、教育委員会をあげて全力で取り組んでいく」とした。